歯周病は全世界で最も蔓延している感染症です。
「歯槽膿漏」という言葉、皆さんも一度は耳にしたことがあると思いますが、これは歯周病の一症状です。
歯周病とは歯科の三大疾患の一つにかぞえられ、歯の喪失原因第1位の実に恐ろしい病気で、 成人の実に90%が感染しているというデータがあるほど一般的な”お口の病気”でもあります。
原因はお口の中に潜んでいる細菌です。ですのでこの原因菌と患者様の免疫機能のバランスを患者様優位保ち続けられるかが治療のゴールになります。
歯周病は読んで字の如く、歯の周りの病気です。歯を失う原因には他ならないのですが、実は歯の病気ではないのです。
少し難しい話になるのですが、歯周組織とは歯肉・セメント質・歯根膜・歯槽骨の4つのことを指します。
つまり、歯周病とはこの4つの組織が細菌によって壊されてしまう病気なのです。
例えていうなら、植木鉢に木が植わっているとしましょう。
木が歯、植木鉢に入っている土が歯周組織です。この土が何らかの原因でなくなってしまえば、木はもう鉢の中にとどまっておくことができなくなります。
これが歯周病で歯を失ってしまうということなんですね。
そして、歯周病のうち歯肉に限局した炎症を歯肉炎といい、他の歯周組織にまで炎症がひろがったものを歯周炎といいます。
歯肉炎の状態であれば歯ブラシ1本で治すこともできますが、歯周炎まで進行すると歯周ポケット内の歯石を除去する必要があるためどうしても時間がかかってしまいます。
歯周病の恐ろしさといえば、重症になるまで自覚症状に乏しいことがあげられます。
症状でいえば、
・ブラッシング時に出血する
・口臭がある
・歯がグラグラする
・歯茎から膿(うみ)がでる
・歯が長くなった気がする
ただ、どれも歯周病末期の症状になるので一つでも当てはまる方は歯科医院を受診することを強くおすすめします。
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